住宅展示場では、様々な価格帯の住宅メーカーが
1ヶ所に集まっていて
1日でたくさんの住宅メーカーを見て
比較する事ができます。
又、様々なイベントをやっていることも
あるので、お子様連れの方でも
気軽に足を運ぶ事ができます。
住宅展示場に足を運ぶと
資料やネットに出ている情報以上の事が
得られるので、
住宅メーカーを検討されている方は
ぜひ一度足を運んでみてください。
しかし、ただ足を運ぶだけでは
せっかくの機会を無駄にしてしまいます。
あなたの『建てたい家』『理想の家』を
建てるために、
住宅展示場での見るべきポイント
について紹介します。
工法について
工法とは、簡単に言うと
『建物にどんな部材を使って、
どのように組み立てるのか』を示しています。
この工法によって
間取りの自由度、機密性能、工期や
できる事、できない事
が変わってきます。
あなたの『建てたい家』に合わせて
検討してください。
保証期間
品確法によって最低10年間は
どこの住宅メーカー、工務店でも
保証期間が設けられています。
チラシやパンフレットなどで、
『保証期間35年』
『30年保証!!』
を見かける事があると思いますが
長ければ長いだけ良いというわけではなく
保証内容をしっかり確認しましょう。
保証期間の罠
いろいろな住宅メーカーを
見てまわったところ、
「10年目の点検を受けていただいたら
また10年間保証が続きますので、
10年毎の点検を毎回受けていただくと
実質永年保証になります。」
と言っていた住宅メーカーもありましたが、
よくよく聞いてみると最初の10年間は
無償点検、無償メンテナンスだけど
それ以降は無償点検、有償メンテナンスでした。
また、住宅設備機器(キッチン、洗面台、
風呂、トイレ、エアコンなど)にも
保証をつけている住宅メーカーもありました。
住宅設備機器は修理代や買い替えをするにしても
費用が高額になるおそれがあるので
これはあると安心ですね。
このように、保証期間といっても
住宅メーカーによって内容が異なるので
しっかり確認しておきましょう。
耐震等級
耐震等級とは
建物の強度を表す指標です。
地震の多い日本では
耐震性能が高い家ほど
いざという時、安心できますよね。
昔は「地震が起きたら家から出なさい」
と教えられていましたが、
現在では「地震が起きたら家から出るな」
と教えられるようになりました。
それほど、家の建築技術が上がり
安心して住める家が普及しています。
しかし、全ての家が
該当している訳ではありません。
それを視覚的に表してくれているのが
耐震等級と言うものです。
1〜3の3つに分かれていて
1<2<3の順に強度が強いことを
表しています。
【耐震等級1】
100年に一度の地震(震度6〜7)
に耐えられる家
【耐震等級2】
耐震等級1の1.25倍ほどの耐震性能
学校や病院などの建物
【耐震等級3】
耐震等級1の1.5倍ほどの耐震性能
消防署や警察署などの建物
以上のことを参考に、検討してください。
営業マンの言い回しに注意!
何に注意するのかと言いますと、
「耐震等級はどれくらいですか?」
と質問した時に
「うちの建物は耐震等級2相当です」
と言われたら、違和感に感じてください。
耐震等級とはきちんと構造計算を行なって
数値化した建物につけられる称号です。
構造計算を行うと言うことは
それなりに費用もかかってきます。
「〜相当です。」
とは構造計算はやってないが
この建て方はおそらく耐震等級〜ぐらいです。
と言っていることになります。
無いとは思いますが、構造計算をすると
耐震等級1の建物でも
「耐震等級2相当です。」と盛って話されても
構造計算をしない限り
気づけ無いから盛って話そう。
と企んでる営業マンがいるかもしれません。
「うちの建物は耐震等級2です。」
と言い切る住宅メーカーと
「うちの建物は耐震等級2相当です。」
と言う住宅メーカーがいることを
理解しといてください。
もし「〜相当です。」
と言われてもお願いすれば
きちんと構造計算をしてくれる
ので、不安に思われたら、
お願いしてみましょう。
標準仕様の設備レベル
もともと見積もり額に入っている
設備機器(キッチン、洗面台、風呂、
トイレ、エアコンなど)が、
どのクラスの設備なのか確認しましょう。
設備機器と言っても
価格帯によって仕様が異なるので
安い設備ばかり入れられていて
実際に、設備機器を決めるとき
全ての設備機器にオプションで
追加料金が発生することになると
見積もり額から大幅にズレてしまいます。
また見積もり額とのズレを
少しでも無くしたいと思っている場合
以前紹介した
こちらの記事を参考に
建物についての話したこと
「キッチンの食洗機は深型がいい」
「玄関キーはタッチレスにしたい」
「フローリングの素材は無垢の木がいい」
など、詳細な事が決まっている場合は
見積もりをする時点で営業マンの方に
伝えると、要望を入れ込んだ
見積もり額を出してくれます。
まとめ
これまで伝えてきた事は
予備知識として、知っておくと
違う視点から住宅メーカーを
みることができます。
住宅メーカーごとに違う内容である為
必ず確認し、より良い家づくりを
してください。
次のステップとして
気に入った住宅メーカーが
ある場合、すぐに間取りを
作成するのではなく
そこのメーカーが出している
建売、完成見学会に行ってください。
住宅展示場は設備が
上級モデルばかりの物を使用している為
現実味がありません。
建売、完成見学会は
これから『実際に住む人』がいる建物なので
参考になる所が多々あります。
住宅メーカーは1度決めると
変更する事は難しいので
慎重に進めていきましょう。